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和紙のたとう

不二屋オリジナルたとう紙(手すき和紙)を作っていただいている、小川町の和紙が
ユネスコの無形文化遺産登録となりました。

以下町長コメントより
【小川町・東秩父村周辺は古くから和紙の一大産地で、その製品は「小川和紙」として広く知られています。なかでも細川紙は、国内産の楮(こうぞ)のみを使用した流し漉きで製作され、伝統的な製法と風合いを保った丈夫な和紙であり、その技術は国の重要無形文化財に指定されています。今回、その技術がユネスコ無形文化遺産に登録されることになったことは、小川和紙全体にとってもたいへんな誇りとなり、この上ない喜びです。
 現在、生活様式の変化等で、和紙が生活の中から姿を消しつつあります。今回の登録を一つの契機として、より多くの方々に和紙の良さを再認識していただき、需要の拡大を通じて和紙生産の活性化につながればと期待しています】

近年無形文化遺産となったのが和食(日本の伝統的な食文化)ですが、結城紬も2010年に登録されています。
一部、京友禅も登録するという動きがあるようですが、登録された結城紬や小千谷などを見ている限り登録されたことでの影響はあまりないように思います。
それよりも町長のコメントにもあるように生活様式の変化に対し、着物の需要を考えるアイデアやデザインソースをプランニングして行くことが先決ではないでしょうか?
先ずは消費者の方への需要を増やすための努力が必要ですかね。

話は不二屋のオリジナルたとう紙ですが、和紙は通気性がよく湿気に強いという、本来着物に適しているのですが、全国の呉服屋さんのたとう紙は、紙もしくは少し和紙入りのようです。(和紙と言っても中国産が殆どです)
何故和紙を使わないかはコストが高いと言うことが一番の原因のようです。
高級な着物にコストがかかるから紙のたとう?『私には理解できません?』
不二屋では、お客様のために制作に時間がかかりますが、着物の保管に最適な手すきの和紙で御渡ししております。
更に落款も印刷ではなく、ひとつひとつ手で押しています。
デザインと機能を重視した最高のたとう紙だと思います。

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お誂え訪問着

半年以上かけお客様と制作しました、牡丹の訪問着が出来上がりました。


近代日本画の巨匠 「速水御舟」作 牡丹1926(大正15)年


お客様からの御依頼は『速水御舟』の牡丹をリアルに描いて欲しいと言うものでした。
下絵の段階で何度か修正し、漸くできあがった作品です。

主に京友禅では生地に青花で下絵を描き、下絵に沿って筒から糊を絞り出しながら白生地の上に糊を置いて描きます。
この糊が、糸目糊と呼ばれ、次の彩色の工程で、染料がにじみでるのを防ぐ堤防の役目をするのですが、今回の速水御舟氏の絵は夢幻的な絵でありながらエレガントなのであえて糸目糊は、部分使いすることにしました。
全て糸目で仕上げてしまうと糸目の輪郭が残ってしまい夢幻的なものではなく、カッチと仕上がってしまうからです。



工程
先ず柄の部分を生地の裏から鉛筆でアタリ(トレース)し、表から確認しながらトレースした内側にロウ伏せ(マスキング)します。
ロウ伏せしたまま引き染めし(地色)そのままの状態で友禅職人さんに柄の周りをボカシ友禅していただきます。
この段階で、キハツ水洗しロウを落とします。
ロウを落とした状態は、地色と柄の周りのボカシ以外の柄は真っ白になります。

次に、葉の葉脈に糊置きして地入れ(糊を定着させるため)致します。
葉の部分を友禅し、花の部分は糸目が無いので、無線友禅(素描き)して行きます。
ここが一番大変な所です、防波堤の役目の糸目がないので滲んだりしたら大変です。
職人さんの腕の見せ所ですね。





葉の葉脈以外の茎や花、全ての輪郭を無線友禅で仕上げ、蒸し水元と呼ばれる工場に出し、友禅を定着させるために蒸して、余分なものを水で流します。
この段階で葉脈に置いた糸目糊が取れ、更に、友禅職人さんに糸目糊が取れた葉脈を無線友禅していただきます。
そしてもう一度、蒸し水元して仕上げに花の白線や細かな部分を描き入れます。
本当に気が遠くなる作業ですが、出来上がりを見て頂くと解りますが、分業制の京友禅は、お一人でやられる作家さんと違い、未知なる可能性を秘めてます。

素晴らしき京友禅に感謝


職人さんや染匠さんが、何人もの協力のお陰で出来上がった今回の別注は大変お客様も喜び、私自身も大変嬉しく感無量です。
出来上がった商品を問屋から仕入れて売るよりも、何倍もの感動があり、この仕事をやってて良かったと思います。
これからも、精進し自ら作品を作り続けたいと思います。


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